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モノの過去・現在・未来を紡ぎ、サスティナブルな価値を共有する新しい顧客体験のカタチ「VOV」

「VOVは通販サイトではないんですよ。ちょっとわかりずらいのですが、服に限らず時計だったりインテリアだったり、身近にあるモノの歴史や背景を紹介していく、wiki風バーティカルメディアなんです。」そう語るのは、株式会社rock your world代表取締役神谷崇氏だ。

株式会社rock your worldでは、Fintechビジネスの新規事業立上・中期戦略、メディアビジネスのPDCA・戦略立案等のプロジェクト参画支援と、自社サービス「VOV(ヴォヴ)」の運営を行っている。

モノの過去・現在・未来を紡ぎ、サスティナブルな価値を共有するサービス「VOV」には、21年8月末時点で850点を超えるアイテムが掲載されている。

「モノの持っている背景や歴史を知ることや、前の所有者が大切に使っていたことというのは付加価値になると思うんです。今風の言葉でいうと、サスティナブルじゃないですけど、新しいものを生み出すのをやめようとか、環境にいい素材を使うことももちろん大事ですが、生み出したものをちゃんと大切に使うことも必要という考え方を少しでも世の中に提唱できればと思い、サービスを開始しました」と、神谷氏はVOVのコンセプトを語る。

「モノの持っている背景や歴史を知ることや、前の所有者が大切に使っていたことというのは付加価値になると思うんです。今風の言葉でいうと、サスティナブルじゃないですけど、新しいものを生み出すのをやめようとか、環境にいい素材を使うことももちろん大事ですが、生み出したものをちゃんと大切に使うことも必要という考え方を少しでも世の中に提唱できればと思い、サービスを開始しました」と、神谷氏はVOVのコンセプトを語る。

代表取締役神谷崇氏

ただ開発するだけでなく営業手法やサービス改善まで一緒に議論

実は、RITと神谷氏との出会いは偶然の賜物であった。もともとフリーの経営コンサルタントとして活動し、法人化した後も基本は一人で株式会社rock your worldを運営している神谷氏。ずっとVOVのアイデアやサービスの構想は持っていたが、それをカタチにできる開発体制もなかった。RITとの出会いを神谷氏はこう語る。

「メイン事業のコンサルティング業務つながりで、RITの経営陣の方と知り合いになったのがきっかけです。一緒に食事へ行くようになって、VOVの構想やアイデアをいろいろ話していたら、“ウチで開発できますよ”というノリになって(笑)。元がコンサルなので、開発周りのことは経験不足。だったら知り合いに頼むほうが安心できるという気持ちがありましたのでRITさんに開発を依頼しました。」

RITとともにVOVの開発をスタートするにあたって、神谷氏には一抹の不安があったという。それは“自分がはじめて発注側になる”ということだ。受注はするけれど発注サイドは初めてなので、自身のマネジメントで開発メンバーをリードしていくのはなかなか難しいのではないかと感じていたという。しかし、その不安も少しずつ薄らいでいったという理由を神谷氏は次のように語る。

「VOVのサービスのコンセプトだったり、どのように営業活動をすればいいか、どういうふうにサービスを改善していくかというところまで含めて、RITの開発メンバーの方たちがディスカッションしてくれたというのが、とても大きいですね。ただエンジニアとデザイナーが開発を請け負うだけだと、セールスやマーケティングまで踏み込むケースというのは無いでしょうし、難しいと思うのですが、RITはそこまで踏み込んできてくれた。これはいい経験ができたなって思いましたね。それにフランクにコミュニケーションがとれるというところはいいですよね。ある程度の線引きはありますけれど、こちらの困りごとにも柔軟に対応してくれているので助かります。」

モノの価値の測り方を大きく変えるVOVの新しい発想とは

2020年4月1日に記事掲載機能のみのβ版をリリースしたが、同年8月に新機能を追加して正式リリースしたVOV。当初、C to C向けにサービスの展開を想定していたが、今後はB to C向けに転換を図ることを予定しているという。

「今後は企業さん向けにVOVのサービスのコンセプトを伝え、ブランドさんやメーカーさんと一緒に過去や今取り扱っている商品を掲載していくことを主軸にやっていこうかなと考えています。コロナ禍ということもあり、VOVの特性を考えると個人向けというより企業さんとコラボレーションする話のほうがサービスを展開しやすい感覚がありますね。」と神谷氏は語る。

現在、2021年9月のアップデートに向けて、 RITではVOVの新機能“モノの家系図”というサービスの開発を進めている。“モノの家系図”とは、昨今シーズン落ちしたものは激安で売られていたり、廃棄するような流れであるが、シーズンが終わったからと言って必ずしも鮮度が落ちているわけではないというところに注目した新サービスだ

「今、“モノの家系図”の開発に取り組んでいますが、例えばスニーカーの場合、ナイキのエアジョーダンは1、2、3……とシリーズ化されています。この各モデルが家系図のように全部年代でつながっていて、モデルごとに当時ジョーダンがどういう成績だったのかなどが見られるという仕組みです。“モノの家系図”を実装することで、よりVOVのコンセプトが伝わると思っています。」

2020年8月の再リリース後、VOVのコンセプトに注目した企業から声がかかるようになり、ショッピングやモノに関する新しいサービス体験やショッピング体験ができるというイベントへの出展を予定しているという。そして今後サービスの一つとして、ダイレクトtoコンシューマーブランド向けに商品の歴史を残すツールとして、“モノの家系図”を活用するなどの構想もあるそうだ。新しい発想でモノの価値の測り方を大きく変えたVOVにこれからも注目していきたい。

VOVでのプロジェクトワークについて、β版開発から携わっているリードエンジニアの喜多より一言

「弊社がデザイン・開発以外で寄与できている部分は、神谷さんのバイアスに惑わされず必要であれば取り払うことです(笑)。これまで携わってきた業務改善系とは異なり“課題”が見えづらい当案件では、どうしてもプロダクトオーナーの考えに依存しUXを考えてしまう傾向があります。そのためユーザーの意見を汲み取りたいと考え、一例としてSlackにユーザーさんを招待し”会話する”ことを神谷さんに勧めるなど、プロジェクトを少し俯瞰してアドバイスできているかなと思います。発注者・受注者の枠を超えてワンチームで取り組んでいるVOVに発注者・受注者の枠を超えてワンチームで取り組んでいるVOVの発展に、これからも寄与していきます。」

※撮影時のみマスクを外しております。

プロジェクト概要

クライアント名

株式会社rock your world

PJカテゴリ
新規事業企画支援デザイン開発

プロジェクトメンバー

喜多 遼司

喜多 遼司

エンジニア

三浦 航平

三浦 航平

エンジニア

窪内 慎吾

窪内 慎吾

デザイナー