アイデアを具現化し、新規事業を全方位で支援するRITの開発戦略
「自社発の新規事業プロジェクトに着手するにあたり、私たちは特定ジャンルのコミュニティビジネスに焦点を当てました。コミュニティ内で情報を共有し、プロダクトを通じて人々が楽しめる場を提供したかったのです。しかし、映像制作を主軸とする私たちが、デジタルサービス分野へ進出するのは新たな挑戦であり、特に技術的な側面やユーザーエクスペリエンスの最適化に関する知識が不足していたため、外部の専門家によるサポートが必要でした。」
そう語るのは、株式会社東北新社配信推進室 プロジェクトマネージャー 寳諸祐一氏と同室プロデューサー 北村尚氏だ。東北新社(以下、TFC社)はこれまで培ってきた映像制作の強みと、視聴者に喜ばれるコンテンツキュレーション力をさらに発展させ、デジタルサービスを通じてコミュニティビジネスを推進し、ユーザー体験をより豊かにすることを目指していた。特定ジャンルに深く関わることで、コミュニティ内で活発な交流を生み出し、ユーザーの関心を持続的に高める仕組みを作ることが狙いであった。
「私たちのチームは、各部署から集まったメンバーで構成されていました。全員がそれぞれの専門分野で実績がありましたが、デジタル技術を活用した新規事業の立ち上げに関しては未経験の部分もあり、専門的な知見を必要としていたのです。このため、外部からのサポートが不可欠であり、信頼できるパートナーの存在が大きなカギになると感じていました。」
ベンダー選定の決め手は、コンサルタントの熱意と提案力
「数社でコンペを行い、その中でRIT社を選びました。RITを選んだ理由は、コンサルタントの石坂さんの圧倒的な熱意でした。他のベンダーと比較した場合、正直なところ、コスト面ではRITさんより優位な会社もありましたが、石坂さんをはじめRITのメンバーは私たちの抱える課題を深く理解し、ただ技術的な解決を提供するだけでなく、事業全体の成長を視野に入れた提案を行ってくれました。特に、私たちが抱えていた課題を具体的に解決し、どう成功に導くかというビジョンをしっかりと示してくれた点が非常に心強かったです。」
RITは、TFC社が抱える課題に対して、長期的なビジョンに基づくアプローチを提示し、他のベンダーが短期的なコスト削減に注力する中で、RITは単なる技術提供にとどまらず、プロジェクト全体の成功を視野に入れた提案を行っていた。コンサルタントの石坂も、TFC社が目指す方向性に共感し、プロダクトをどのように市場に出し、成長させるかという具体的なプランを示していた。この結果、TFC社はRITをパートナーとして選択する決断に至っている。
「RITさんの提案は、他のベンダーとは一線を画していました。私たちのアイデアを具現化し、実現に向けた明確な道筋を示してくれたのです。さらに、単に技術的な支援を提供するだけでなく、私たちのビジョンに寄り添い、共に成功を目指す姿勢が印象的でした。」
RITの提案は、依頼されたものを作るだけという短期的な技術提供だけでなく、コミュニティビジネスの成長を見据えたビジョンとリスク管理、そして具体的な実行計画だった。さらに、常にクライアントの立場に立ち、長期的な成功を目指すアプローチを取ったことが、TFC社にとって大きな安心感をもたらした。単なるコスト競争に終始するのではなく、ビジョン共有を重要視したRITの提案は、TFC社に深い信頼を生んだと言える。
株式会社東北新社 配信推進室 プロジェクトマネージャー 寳諸祐一氏
システム開発だけでなく設計からマーケティングまで行うRITのサポート
RITは、プロジェクトにおいてターゲットユーザーのニーズを徹底的に分析し、その結果をもとにプロダクト設計を改善してきた。また、進行管理やスケジュール調整にも細やかに関与し、プロジェクトが遅延しないように進めるための調整を実施。特に、JIRAやConfluenceなどの進行管理ツールを導入することで、効率的なタスク管理体制を整えてていった。これにより、TFCチームは不安なくプロジェクトをスムーズに進行できる状況を作ることができた。
「RITのサポートがなければ、プロジェクトはここまでスムーズには進行しなかったでしょう。進行管理ツールの導入や、遅延時の対応策は非常に効果的で、チーム全体が安心して仕事に集中できる環境が整いました。」
また、RITはデザインやプロダクト改善のための定期的なフィードバックを行い、プロジェクトの進行が最適化されるように支援。特にデザイン面では、ターゲットユーザーに最も響くプロダクトを作り上げるための具体的なアドバイスを提供し、TFCの想定していたデザインコンセプトをさらに磨き上げるサポートを行った。
開発だけでなく、マーケティング戦略やプロモーション戦略に関しても積極的に提案を行い、TFCが市場でプロダクトをどのように展開すべきかについても明確な方向性を提示した。これにより、TFCはプロダクトの開発だけでなく、その後の市場投入に向けた準備も整えられたのだった。
「RITはプロダクトの設計段階から関わり、ユーザーインタビューや市場調査の実施など、幅広いサポートを提供してくれました。彼らが収集したデータに基づいて、ターゲットユーザーのニーズをしっかりと把握し、それを反映したプロダクト設計を進めることができたのは非常に有益でしたね。特に、我々が持っていなかった知見やノウハウを提供してもらえた点が大きかったです。」
株式会社東北新社 配信推進室 プロデューサー北村尚氏
新たな事業開発に活かされるRITの知見
「RITとのプロジェクトで得られた知見は、現在進行中のYouTubeチャンネル『囲碁将棋プラス』の運営にも大いに活かされています。RITと共におこなったユーザーインタビューやカスタマージャーニーマップの作成を通じて、ターゲットユーザーが実際に求めているものを深く理解することができました。その結果、サービス運営においても、どのようにユーザーがプラットフォームを利用するかを具体的に反映することができ、ユーザー体験を最適化し、サービス全体にも良い影響を与えています。」
RITのマーケティング戦略やプロダクト設計に関する知見がここでも活かされており、ユーザーに最適な体験を提供するためのプロセスが着実に進行している。RITの知見はTFC社のプロジェクト全体を成功に導く重要な要素として、引き続き重要な役割を担っているのだ。
「RITの支援によって、単にプロダクトを作るだけでなく、プロダクトの市場での成功に向けた明確な道筋を描くことができました。RITの持つ知見があったからこそ、私たちの事業は成長への基盤を確立できたと感じています。前回のプロジェクトが終了したとき、RITと一緒に仕事が続けられなくなるのは非常に残念でした。次のプロジェクトでもぜひまた一緒に仕事をしたいと思っています。」
RITとの3年間にわたる協業を通じて、TFC社は数々の経験を積み、次のチャレンジに向けた準備が整いつつある。今までの過程で得た知識やノウハウはTFC社にとって大きな財産となり、今後のビジネスに生かされるだろう。TFC社にとって、RITとの協業は単なる取引関係を超え、ビジネスパートナーとして共に成長する経験となった。RITの熱意と提案力は、TFC社の新規事業に対して大きな影響を与え、今後のビジネス展開にも期待が高まっている。RITはひきつづき、TFC社に寄り添っていく。
プロジェクト概要
クライアント名 | 株式会社東北新社 |
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PJカテゴリ |
プロジェクトメンバー
川野 翔太郎
エンジニア
石坂 秀成
コンサルタント
浜田 和明
エンジニア
福田 哲也
CTO
長田 逸平
COO
喜多 遼司
エンジニア
松本 宗兵
エンジニア